10年を超えて、さらに向こう側へ(アイドルマスター海外単独公演と今後の所感)
少し日が経ってしまったが、改めて、アイドルマスターの海外単独公演「THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS First Time in TAIWAN」について記しておきたい。
2015年にアイドルマスターとしてのコンテンツ始動10周年からはや2年近くが過ぎたが、本家765プロオールスターズの活動を初め、シンデレラガールズ、ミリオンライブとそれぞれイベントは途切れることなく、ますます規模が大きくなっている。
女性向けコンテンツであるサイドMのアニメ化が発表され、ますますコンテンツは活気づいている。
そんな中、更なる一歩としてアイドルマスターとして海外での単独公演が行われたことは、大きな話題である。
今回は、本家765プロオールスターズと繋がりの深い、ミリオンライブを看板に掲げ、765プロオールスターズと、ミリオンスターズからの計15名が選抜され、4/23、24の2日間の公演を行った。
当日は約80カ所の日本国内の映画館だけでなく、香港、韓国でもライブビューイングが行われ、大いに盛り上がった。
特に、その理由として大きいのは海外での初公演という話題性もありながら、パフォーマンスにおいても新たな試みがされたことによる。
それは、765プロオールスターズの楽曲と、ミリオンスターズの楽曲それぞれを、出演メンバーが様々な組み合わせで一緒に歌うという、ファンには嬉しいパフォーマンスである。
2014、2015年に行われた合同ライブでは、メドレーという形でメンバーコラボはあったものの、基本的にはそれぞれのコンテンツのライブでは、それぞれのメンバーが自分たちの楽曲を歌うというスタンスであった。
元々、ミリオンライブというコンテンツが、765プロが大きくなりメンバーが増えたというパラレル設定であり、765プロオールスターズの13人もミリオンライブには含まれているのだが、本家とミリオンライブでは、違うコンテンツであるという認識がある。
今回は、元々2つのコンテンツのメンバーが合同で参加するということで、このようなコラボが実現できた。
個人的にはこういったクロスプレイは、もっと見てみたいと思っている。
2015年に行われた10周年合同ライブの映像にて、キャスト陣のコメンタリーの中で「メンバーをミックスした形でライブ一本丸々やりたい」といったコメントがあったが、今回、少なからず、その片鱗が観られたのではないだろうか。
残念だったのは、メンバーの一人で一番若手の伊藤未来氏が、インフルエンザのために、欠席になってしまったことである。彼女のリベンジのためにも、海外公演が継続的に行われることを願う次第である。
5月からはシンデレラガールズのツアーも始まり、コンテンツは加速しつづける。
本家765プロオールスターズのリーダーである中村繪里子氏が、先日のイベントにて、「765、シンデレラ、ミリオンの3スター、来年にはきっと(サイドエムも含めた)4スターで、皆さんのお目にかかれたら」と言及していたが、これは次の一歩への布石と言えるだろう。
次回、また大きな合同ライブがあった際には、4つのコンテンツが会するスペシャルなイベントになるのではと、大きく期待が膨らんでいる。