ニッチユーザーの不定期日記

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ハイテクとマネーパワーが生み出す超2次元(マーベル作品の歴史と、映画の完成度に唸る)

若干の忙しさもあり、更新が滞っていたことに反省。

 

さて、近々で観た映画の話だが、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「ドクターストレンジ」を観覧。

 

ここ最近は、毎年のようにマーベル作品が数本単

位で公開されているが、毎回、その完成度の高さに唸らされる。今や、ハリウッド映画作品の中でも、一つのジャンルとして、人気と知名度はワールドワイドである。

 

そもそも、自分がマーブル作品に触れるようになったきっかけを今更ながら回想してみると、中高の頃は近くに映画館がなかったこともあり、アメコミの存在は何となく知っているという程度だった。

 

最初に知ったアメコミヒーローは「スパイダーマン」である。

理由は、特撮好きの友人宅で観た「東映スパイダーマン」のビデオである。

1978年に放映された東映の特撮作品で、マーベル社と期間限定のキャラクターライセンス提携から生まれた異色作である。スパイダーマンの名前とコスチュームデザインだけは同じで、ストーリーや世界観はおよそ原作のスパイダーマンとかけ離れた東映純正の特撮ヒーローモノだった。気になって調べたところ、原作のスパイダーマンを知る事となる。

 

本格的にアメコミヒーローについて触れることになったのが、1990年代にテレビ東京で放映されていたアニメ「X-MEN」である。特殊な能力を持った人間と、その力を恐れる一般人という構図と、迫害した人類と敵対する超人と、その超人たちから人間を守ろうとする「X-MEN」というストーリー、デビルマンとイメージが被る悲哀を持ったヒーローたちに、妙に興味をそそられた。

 

そして、恐らく、映画館で初めて観たマーブル作品は「ブレイド2」である。たまたまテレビで見た一作目、「ブレイド」。それまでに観たX-MENや、スパイダーマンとはまた一線を画す映画で、人間とヴァンパイアの間に生まれたダークヒーローのような設定と、ウェズリー・スナイプスの派手なアクションにワクワクさせられた作品で、2は劇場での観覧だった。恥ずかしながら、これがマーベル作品と知ったのは観終わった後であった。

 

閑話休題

 

長い歴史のあるマーベル作品群。代表作品の一つ、「キャプテン・アメリカ」が世に出たのは、1941年と、半世紀どころか75年近く前の作品である。

現在に至るまでに、絶え間なく生み出され続けた多くのストーリーは膨大な量となっていて、ヒーロー同士のクロスオーバーや、時間軸、パラレルワールドによる世界改変、後付けの設定も折り重なり、混沌としている。

 

日本の漫画で例えるなら、子どもの頃に観た藤子不二雄氏のドラえもんパーマンハットリくんのクロスオーバーや、OVAジャイアント・ロボ~地球が静止する日~」、スーパーロボット大戦シリーズなど、ミックスすることでどうやってストーリーやキャラクターを配置するのか、どんなやりとりが行われるのか、いつもワクワクさせられる。

 

先の世界観の混沌とした状態すら、ストーリーの一部として取り入れているマーベル作品の性質ゆえに、映画における作品展開も原作の設定をなぞりながらも、マーベル作品の、また違った世界観を構築し評価を得ている。そして、映画の方もまた、アメコミのマーベル作品と同様、キャラクター同士のクロスオーバーをすることで、一つのストーリーの中で様々な作品が展開されているような、一大叙事詩の様相だ。

 

いつもながら、マーベル作品のクオリティは非常に高い。最先端のCG技術と豊富な予算によって、見応えのあるものとなっている。自分が映画館で観たマーブル作品で、これはつまらん、と思ったものはなかったような気がしている。十数本近く見ているにも関わらず、ハズレなしはやはりすごい。

 

揃えている役者陣も豪華かつ、原作に寄せて非常にキャラクターの特徴を捉えたキャスティングとメイクによって、漫画キャラクターの3次元化に見事に成功している。

この辺は、やはりキャラクター造形をリアルにしている事が大きい。

同じように日本の漫画を実写化して、日本の漫画のキャラクター造形でヒーローや、ファンタジー、SFのキャラを実写化して、ここまで世界的に評価される作品はなかなかないだろう。

 

2017年公開予定のマーベル映画は残り3本、既に2020年まで公開予定スケジュールが発表されており、今後も大いに楽しませてくれそうである。