ニッチユーザーの不定期日記

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4つのお城の物語を読みつくす(アイドルマスターシンデレラガールズ4thライブ完走所感)

自分がここ数年、ずっと張り付いているゲームタイトル、アイドルマスターシリーズ。その多数のコンテンツの中で、今まさに、旬の素材が「アイドルマスターシンデレラガールズ」である。

 

アイドルマスター」は、プレイヤーが「プロデューサー」という設定で、アイドル事務所のスタッフとして、アイドルを育成するという「アイドル育成シミュレーションゲーム」として、ゲームセンターで稼働したアーケードゲームである。

詳しくは省くが、その後、家庭用に移植、アニメ化までされた。多数のファンを抱えるゲームであり、発売元のバンダイナムコエンターテイメントの屋台骨の一つとなっている。そのアイドルマスターの外伝的な位置づけとして、ソーシャルゲームで展開しているのが「アイドルマスターシンデレラガールズ」である。

元々は、「アイドル育成カードゲーム」としてサービスが始まったコンテンツではあるが、こちらもアニメ化して話題となり、後にリズムゲームアイドルマスターシンデレラガールズ・スターライトステージ」が配信開始。まさかのSMAPの中居正弘氏をCMに起用し、シンデレラガールズが一躍、世間に認知されることとなった。

ちなみに、この影響で、自分の仕事先の女性が、旦那さんと揃って興味を持ち、今ではライブに行ってみたいという話をしていて、ハマり込んだ時の中毒性たるやである。

 

このコンテンツの魅力の一つが、ライブである。

ゲームでライブ?と疑問に持たれた方もいるかもしれないが、「アイドル」を主題としたコンテンツである以上、欠かせないのはもちろん楽曲である。

アイドルマスターシリーズ」は本家の「アイドルマスター」を筆頭に任天堂ニンテンドーDSで発売された「ディアリースターズ」、ソーシャルゲームとして展開する「シンデレラガールズ」の他、「ミリオンライブ」、そして、女性のプレイヤーをメインターゲットにした男性アイドルを育成する「サイドエム」の3タイトルと、コンテンツの広がりはさることながら、キャラクターボイスを担当する声優が実際に歌唱する楽曲が魅力の一つであり、シリーズ総計楽曲数は500曲を超える。

そして、「シンデレラガールズ」に関しては、ゲームに登場しているキャラクターは200人近くおり、未だにボイスが入っていないキャラクターは100人以上。現在、50名を超えるキャラクターにそれぞれ担当する声優がついているが、現時点で、「シンデレラガールズ」のみのコンテンツ楽曲は100曲を超えていて、今後、新規にキャラクターへのボイスが追加されるとともに、楽曲数も膨れ上がっていくと予想される。

その楽曲を声優陣が、ゲーム、アニメの中のキャラクターたちと同じ衣装を着て、実際にライブで披露するのがこのコンテンツの目玉の一つとなっている。

昨年は本家の「アイドルマスター」が10周年を迎え、姉妹コンテンツである「シンデレラガールズ」と、「ミリオンライブ」、それぞれの選抜メンバーが一堂に会した合同ライブが行われた。埼玉西武ドームという大型の箱が超満員となり、全国の多数の映画館でライブビューイングも行われ、2日間のライブの観客動員数は10万人を超えるという超ビッグイベントとなった。

 

今回の話題となるのは「シンデレラガールズ」の4回目の単独ライブ。

「TriCastle Story」と銘打たれた今回のライブは、神戸の2日間を新作リズムゲーム「スターライトステージ」の楽曲を中心とした「Starlight Castle」、比較的新しい、ここ1~2年の間に「シンデレラガールズ」でキャラクターボイスを担当することになった声優陣が中心となった埼玉1日目を「Brand new Castle」、そして、アニメ化の際、業界大手の事務所の美城(346)プロダクションに所属するアイドルとして、メインで描かれた「シンデレラプロジェクト」のメンバーと関連キャラクターの声優陣を中心とした「346 Castle」とそれぞれコンセプトが設けられた。

シンデレラガールズ」の楽曲の魅力は、そのジャンルの幅の広さにある。

正統派のアイドルソングから、ヴィジュアル系のロックサウンド、定番のJ-POPサウンドや、電波系ソングなど、個性あふれるキャラクターに合った様々な楽曲の多様性は、ライブの広がりにも相乗効果を見せる。

回を重ねる毎に会場も大きくなり、今回、9月3日、4日は神戸。そして、10月15日、16日は埼玉と2大都市ツアーとなった。

今回は、リズムゲーム「スターライトステージ」の楽曲も加わり、4日間で40名以上の出演者が様々な楽曲を披露した。自分は、全公演、映画館のライブビューイングでの参加。残念ながら、地元の埼玉の方も本会場のチケットは落選した。以下、それぞれの日で、特に会場の空気が変わったな、と思ったハイライトを挙げてみる。

演者、キャラクター名を入れると、それぞれのキャラクターの解説も入れる必要があり、長くなってしまうので、名前は割愛する。

 

神戸1日目(9/3)

リズムゲーム、「スターライトステージ」の楽曲を次々と披露。

まだCD化されていない、「LOVE∞Destiny」のフルバージョンは、特にJAZZテイストの利いた楽曲で、残念ながら、オリジナルメンバーが揃い踏みとは行かなかったものの、3人の演者のセクシーなダンス、切ない表情と歌声で会場の雰囲気を盛り上げる。

そして、80~90年代のツッパリ系ロックンロールテイストでノリの良さはトップクラスの「純情Midnight伝説」。全5人のメンバーのうち、4人の登場となったが、楽曲の途中でサプライズゲストとして、最後の1人が登場、会場のボルテージが一気に上がる。

 

神戸2日目(9/4)

毎回、会場のボルテージを一気に上げるメタル系楽曲、「毒茸伝説」。演者の力強い歌唱力も相まって、とにかくパワフルで熱いステージを披露してくれる。

クリスマスをテーマとしたポップなラブソング、「Snow Wings」は5人ユニットの楽曲なのだが、まさかのメンバー1人での歌唱。と思いきや、これが2日目のサプライズであり、全員は揃わなかったが、2人のオリジナルメンバーが途中から参加、3人での歌唱となった。この3人は、特にゲーム、アニメでも、アイドルグループで言うところのセンターポジションの3人。この3人でのユニットは「シンデレラガールズ」の顔となっており、こちらも会場が一気に盛り上がった。

そして、10月13日に発売されたPSVR対応コンテンツ「アイドルマスターシンデレラガールズ・ビューイングレボリューション」のテーマソングが、この時点ではゲームより先んじて、サプライズ歌唱され、大盛況のうちに終了。

 

埼玉1日目(10/15)

Brand new Castle」と銘打たれたライブで、本来はキャラクターがソロで歌っている楽曲を、様々なメンバーがユニットで歌うという趣向で、どんなユニット編成になるのかという楽しみで、どの曲も盛り上がった。

特に、3rdライブでも盛り上がったEDMサウンドが光る「Hotel Moonside」は、前回同様、ライブオリジナルのイントロで、バックダンサーがこれでもかというほど激しくパワフルなダンスで会場を盛り上げ、その熱気の中、3人のユニットが登場。歌唱、ダンスパフォーマンスは圧巻の一言。

また、比較的初期からコンテンツに参加しているものの、今までの3回のライブに参加しておらず、待望されていたメンバーの一人がサプライズで登場し、会場は歓喜の絶叫に包まれた。

また、この日は間もなく5周年を迎える「アイドルマスターシンデレラガールズ」のアニバーサリーソングとして作られた「EVER MORE」が披露された。

 

埼玉2日目(10/16)

ゲーム、アニメとどちらにも深く関わっているメンバーで、ライブへの参加回数も多いメンバーが中心となっている「346 Castle」はやはり安定感があり、楽曲もアニメで使われた人気楽曲を多数披露。

特に、今までライブでは全員が揃わなかった「シンデレラプロジェクト」が勢揃いしたということで、特に楽曲が発表後の登場がなかった往年のアイドル「Wink」を彷彿とさせる「ラブライカ」が歌う「Memories」、それに続くソロユニット「ローゼンブルクエンゲル」の「-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律」、3人ユニット「トライアドプリムス」が歌う「Trancing Pulse」など、ほとんどの楽曲がオリジナルメンバー揃い踏みとなって、非常に見応えのある内容。

前日同様、初期から関わっていながらライブへの参加がなかったメンバーがサプライズで登場、特に歌唱力に定評があり、会場は感動の拍手に包まれた。

そのまま、もう一人のサプライズゲストが登場。サプライズの2人がユニットとして歌った「Nocturne」が披露され、会場を盛り上げた。

ライブ中盤、「346 Catsle」に続く、シークレットステージ「Future Catsle」に変わり、CD化されたばかりの新曲が次々に披露される。

最後は「シンデレラガールズ」のテーマ曲でもある「お願い!シンデレラ」で締めくくられ、大盛況のうちに終了。

 

軽くまとめるつもりでも、この長文である。

控えめに言っても最高のライブと言える内容だったのではないだろうか。本当に夢のような時間で、この歴史的ライブを観覧できてよかった。

さて、間もなく5周年を迎えるということで、次は今回以上に色々な演出とサプライズで盛り上がるライブを見せてくれるのではないだろうか。

 

次こそは現地で観たいものである。